買取と売却の違いとは
不動産を売る場合には、主に二つの方法があります。
一つ目は「売却」で、もうひとつは「買取」です。それはビルを売る時にも当てはまります。買取とは、主に業者に物件を売る場合のことを指します。
それに対して売却とは仲介業者の協力を得て、買取業者以外に物件を売ることをそう呼びます。
そして不動産取引は比較的大きな金額が動くことが多く、特にビルを売る場合には手法によっては20%から40%の金額の差が生まれる可能性もあります。
その為、メリットとデメリットを理解した上で、買取と売却のどちらが自分に合っているか見極める必要があるのです。
では、ビルを買取してもらう場合には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょう。
まずメリットは、現金化のスピートが早いという事です。他にも、買取業者と機密保持契約を結ぶため、周囲に知られることなく売ることが出来るという点もあります。 そして、個人販売の住宅やマンションの場合には、売却のほうが高く売れやすいと言われています。
しかし、高い価格で取引されるビル市場は、実績が豊富で資金力の高い業者が存在しており、査定額が低くなるという問題も解消されやすい環境にあります。
なお、わけあり物件であっても実績豊富な買取業者であれば、購入物件の転用戦略のノウハウがあるので、買取してくれる可能性が高くなるのです。逆にデメリットは、どの買取業者に依頼をするべきか、会社選定が難しいという所が挙げられます。
買取価格を決める3つの要因
ビルの買取価格を決めるためには、主に3つの要因があると言われます。
まず一つ目は「一般要因」です。これは、築年数や建物の構造、ローン残高やビルの建っている地質や地盤などを考慮して決められます。
二つ目は「地域要因」です。これは立地条件のことを指します。事業用物件の場合、アクセスがよければ一般要因が多少悪くても、評価が高くなりやすい傾向にあります。
そして三つ目は「個別的要因」です。ビルの見た目やデザイナーの知名度、設備の希少性などがプラス要因になりやすい傾向にあります。
少しでも高くビルを買い取ってもらうには
ビルの種類には主に「自社ビル」と「収益ビル」に分かれます。
高く買い取ってもらうポイントも、その二つの種類によってそれぞれ異なります。
もしも買取を依頼する物件が自社ビルの場合には、買取の時期というよりも、その地域の特性を生かした相手に販売することがポイントになります。反対にテナントが入居している収益ビルの場合には、買取利益だけではなく賃貸収益を加味した、トータルの収益が最大になる時期を見極めることがポイントになるのです。
複数の業者に査定額の見積もりをとろう
上記した通り、買取を依頼する場合に難しいことは業者選びでしょう。どの業者が良いのか判別することは大変な作業です。ここで取るべき行動は、複数の業者に査定額の見積もりを依頼することです。最低でも3社、出来れば5社程度の査定を依頼すべきでしょう。この場合、ネットの一括査定サイトを利用すれば、手間も減るのでおすすめです。
ビル買取特有のポイントを理解しよう
このようにビルを高く売るためには、売るビルの種類や買取業者の選定によって、買取価格が異なることがあります。ですから、業者選びには慎重になる事が大切です。その為には複数の業者から相見積もりを取り、その中から自分が売る物件にマッチした業者を見つけることが出来れば、理想の売却価格で売ることが出来るかもしれません。