1. 不動産買取.comトップページ
  2. 不動産買取コラム
  3. 仲介と買取の違いは?不動産売却の流れについて解説

仲介と買取の違いは?不動産売却の流れについて解説

2020/10/30

不動産の売却は、中古品のように店舗で即座に買い取って貰うという訳にはいきません。

査定価格から相場を割り出したり、不動産売却に買い手との仲介を依頼したりなど、様々な契約や手続きが必要になります。
初めての方にとっては難しいように聞こえますが、もっと簡単に売却を済ませる方法があります。本項では、不動産の売却方法とその流れについて解説します。

不動産の売却方法は「仲介」と「買取」の2種類

不動産の売却方法は「買取」と「仲介」の2種類があります。

仲介は不動産会社に物件の買い手を探してもらう売却方法で、双方の間に不動産会社が仲介役として入ってもらいます。買い手となる対象は個人であるため、売買取引における条件交渉や法的手続のサポートを受ける必要があるので、高い仲介手数料と長い活動期間を要します。

対して、買取は不動産会社と直接取引して物件を売るだけというシンプルな方法で、売却手続きがすぐ完了する上に手数料はかかりません。

仲介で不動産を売却する際の流れ

仲介の場合、まずは不動産会社との売却相談・査定後に仲介を依頼するところから始まります。

不動産会社は、買い手を集めるために物件紹介や広告などの売却活動を行い、売り手は物件の環境整備やリフォームなど内覧の準備をします。買い手が見つかると、仲介役である不動産会社のサポートを受けつつ売却取引を行い、売却が決まったら法的手続や契約締結を行った後に物件を引き渡して完了となります。

ただし、売却後も物件に欠陥などが発覚すると補修費用の請求などで、トラブルが続いてしまう恐れがあります。買い手を見つけるまでの道のりが険しく、売却には数ヶ月~数年という非常に長い期間を要します。

買取で不動産を売却する際の流れ

買取の場合は至って簡単で、不動産会社との価格相談を行い買取価格を提示してもらいます。

契約条件の打ち合わせで双方が納得し、買取が決まったら売却手続後に契約締結となり、物件を引き渡して完了となります。また、不動産会社で「買取保証」で買い取ってもらう方法もあります。

まず不動産会社と「仲介」で契約して、あらかじめ売却までの期間と売却価格を設定します。その後、買い手が見つからず期間が過ぎてしまったら、不動産会社に直接買取ってもらいます。こちらは仲介と買取を合わせたような方法で、仲介の滑り止めとしても利用できます。

手っ取り早く売りたいなら「買取」一択

仲介は難易度が高く時間がかかる上に、売却活動の一部や内覧の準備など自分でも行動をとる必要があります。
不動産会社だけに売却活動を全任することも可能ではありますが、今度は売り手の要望が通らなくなってしまう恐れもあります。

しかし、買取であれば数週間で売却まで持ち込める上に、仲介手数料や補修費用などのコストかかりません。転勤などですぐに売る必要がある、不動産売却に費用や時間をかけたくないなどであれば、買取の方が向いています。

買取なら古い物件でも売れる可能性がある

買取のメリットは売却までの流れが簡単なだけではありません。仲介でリフォームが必要な物件を売ろうとすると、高額な補修費用が必要になってしまうだけでなく、売却後の欠陥発覚によって売り手とのトラブルが発生してしまうケースも後を絶ちません。

しかし、買取であれば築20年以上の古い物件やリフォームの必要な物件、またトラブルが頻発して買い手が付かなくなった事故物件など、状態が良好とは言えない物件でも買い取ってもらえる可能性があります。

仲介で売れそうにない場合は、買取を試してみるのも一つの手です。

買取の売却価格は相場よりも安くなる点に注意

買取で売却した場合、不動産会社は手数料による利益を得られないため、買い取った物件をより高く売ろうとします。
そのため、売却価格は相場の7~8割程度まで下げられてしまいますが、買取では価格交渉ができません。買取で不動産を売却する場合は、仲介に比べて安く買い叩かれてしまうことを念頭に置いて相談しましょう。

「短期間」「手間をかけずに」で不動産を売るなら「買取」がベスト!

仲介による不動産売却は自分でも売却活動を行う必要がある上に、個人を対象に売却するため取引でのトラブルも少なくありません。

売却価格は期待できるかも知れませんが、数年かかっても買い手が見つからないというケースも多く、費用・時間ともに大幅なコストを割くことになります。

これに対して買取であれば、少ないコストとリスクで手間をかけず比較的安全に売れるので、売却価格よりも短期間での売却を優先したい場合は、買取を選ぶことを推奨します。