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家を売る場合に相場を把握するための方法とは

2021/12/27

家は二つとして同じものがないだけに、売りに出した時にいくらで買い手がつくのかを正確に知ることは困難です。しかしながら、相場が分かっていれば、それを元に売却価格を推測することは不可能ではありません。ここでは相場を調べるための方法をいくつか紹介していきますので、家の売却を検討している方は、是非参考にしてみてください。

類似物件の取引事例を調べる

家の売却価格は、立地や建物の間取り、築年数、市場動向などによって決まるのが通常です。そのため、もし相場を知りたいのであれば、直近1、2年に近隣で売買された同じような物件の取引価格を見れば良いのです。類似物件の取引価格を調べるためには、不動産会社間の情報連携システムであるレインズの個人版であるレインズマーケットインフォメーションを利用するのがおすすめです。様々な条件を指定して直近1年間の不動産の取引事例を検索できるので、自分の家と似た物件をいくつか探して、それらの取引価格の平均値を取れば、凡その相場価格が見えてくるでしょう。

類似物件の売出し価格を調べる

類似物件の売出し価格を調べるというやり方も、相場を知る上では有効です。不動産の売出し価格は、相場を把握している不動産会社のアドバイスに基づいて決められているケースが多いため、実際の成約価格は、その金額に近いものとなるケースが少なくありません。そのため、売出し価額を見れば、実際に買い手がつきそうな金額を推定することが可能なのです。売出し価額を調べるには、インターネット上で利用可能な総合不動産サイトを利用すると良いでしょう。無料で簡単に売り出し中の物件の情報が手に入りますので、類似物件を探して売り出し価格の平均値を計算すれば、それより多少安いくらいが実際の取引相場になるはずです。

不動産業者に聞いてみる

手っ取り早く相場価格を知りたい場合には、家があるエリアで事業を営んでいる不動産業者に直接聞いてみるというやり方もあります。ただし、業者によって保有している情報に偏りがあるケースがあるため、このやり方で相場を知ろうとする場合には、できれば3社くらいから情報を集めてその平均値を取るようにするのが良いでしょう。もし複数の業者と個別にやり取りするのが面倒であれば、インターネット上で利用できる一括査定サービスを利用するというのも一案です。多くの業者は相場を踏まえて査定価格を算出しているので、提示された査定価格を平均すれば、大体の相場の水準が見えてくるはずです。なお、業者に問い合わせると、売却意向を持っていると思われて、場合によっては、「うちで売りませんか?」としつこく勧誘される恐れがあるという点には注意する必要があります。

土地の取引価格を参照する

類似物件の取引価格や売出し価格を調べるのが難しい場合には、付近の土地の取引価格を参照するという方法もあります。建物の価値は時間の経過とともに減少していきますが、土地の価値は目減りしないため、同じような土地の相場が分かれば、少なくともそれよりも高い金額で家を売ることは可能でしょう。特に築年数が30年以上の家の場合には、建物の価値はほぼゼロになっているケースも少なくないため、土地の相場価格が分かれば、それが家全体の相場とほぼイコールであると判断することが可能です。土地の取引価格は、国土交通省が提供している土地総合情報システムを使って調べることが可能です。利用に際して登録をする必要は特になく、誰でも無償で使えるようになっていますので、まずはここから情報を入手してみると良いでしょう。

家を売る場合はまず相場を知ろう

以上で見てきたように、家の相場を知るための方法には様々なものがあります。ここで紹介した方法を用いて相場を把握しておけば、家の売却を効率的に進めることが可能になりますので、これから売却を検討している方は相場を確認した上で売出し価格を決めるようにすると良いでしょう。